この記事では、「亀の冬眠をさせる方法と、冬眠のメリット・デメリット」について解説しています。
本記事の内容
- 冬眠させてもOKな亀
- 具体的な亀の冬眠方法
- 冬眠のメリット・デメリットについて
亀を飼っているんだけど、冬眠させるか迷っている。もしするなら具体的な冬眠方法と、メリット・デメリットも合わせて知りたいね。
亀の冬眠の方法は意外と難しいから、注意しながらやってね。あと冬眠にはメリットもあるけど、逆にデメリットもたくさんあるから、そのへんも詳しく解説するわい!
2分で読めますお。💁
冬眠させてもOKな亀とは?
亀はみんな冬眠すると思われがちですが、実は違います。
冬眠できる亀と、逆に冬眠することが出来ない亀の2種類がいるんですよね。
- 【冬眠できる亀】
- 四季がある地域で暮らしていた亀(例:クサガメ、イシガメ、ミドリガメ、など)
- 【冬眠できない亀】
- 四季がない地域で暮らしていた亀(例:リクガメ、など)
冬眠というのは、冬などの寒い時期に餌が少なくて過酷な環境を、なんとか乗り越えるためにする行為のことです。
なので暖かい地域に住んでいる亀は、そもそも冬眠をする必要がないんですよね。
亀の冬眠方法は2つあります
亀は10月頃になると徐々に食欲がなくなってきて、冬眠の時期に入ります。
亀を冬眠させるなら、以下の2つの方法があります。
- 土の中で冬眠させる
- 水の中で冬眠させる
それでは順番に解説していきますね。
土の中で冬眠させる方法
用意するものは以下のとおりです。
- 冬眠間際の亀ちゃん
- 冬眠用の水槽
- 柔らかい土
- 落ち葉
手順①:水槽に土を入れる
用意した水槽に土を30cm~40cmほど入れます。
手順②:水槽の上に亀を乗せるだけ
では水槽に土を入れたら、その上に亀を乗せてください。
亀を水槽に入れてから土をかけてしまうと、窒息して死んでしまうので、亀が自分から潜るまで待つのがコツ。
手順③:亀が潜ったら落ち葉を乗せる
亀が無事に土の中に潜ったら、その上に軽く落ち葉を乗せてあげます。
これは温度が下がりすぎないように保温のためにします。
手順④:寒くない部屋で置いておく
次はそれほど寒くない部屋で安静に水槽を置いておきます。亀は気温が10℃になると冬眠するので、部屋の温度もそれぐらいがいいですね。
あと土が乾燥しないように、こまめに霧吹きなどで土を湿らせてあげることも大切です。
水の中で冬眠させる方法
用意するものは以下のとおりです。
- 冬眠間際のかめちゃん
- 水槽
- 水
- 落ち葉(なくてもOK)
手順①:水槽にいつもより多めに水を入れる
まずは水槽にいつも飼育している1.5倍ほどの水を入れます。
そして落ち葉をその上に乗せます。
水を多めに入れる理由は、寒くて水面が凍って亀が一緒に凍らないようにするため。冬眠中は一度も水換えをしないので、途中で水が蒸発してもいいようにするためです。
手順②:亀を水槽に入れる
水槽に水を入れたら、次は亀を中に入れます。
その時は水槽の中に陸地などは必要ありません。冬眠中の亀は肺呼吸ではなく、腸や皮膚呼吸で水中の酸素を取り込むからです。
手順③:暗い部屋に置いておく
お次は、暗くてそこまで寒くない部屋で水槽を置いておきます。
暗い部屋にする理由は、明るいと亀がうまく冬眠することが出来ないからです。
人間も明るい部屋ではなかなか寝付けないのと同じですね。
手順⑤:フタを締めておく(空気の穴あり)
すべての準備ができたら、最後は水槽にフタをして終わりです。
フタをする理由は、亀が途中で脱走するのを防止するのと、冬眠中に水槽の中にホコリが入らないようにするからです。
その時は必ず、小さな穴が空いたフタをするようにしましょう。穴がないと亀が冬眠中に窒息して死んでしまいますからね。
補足:冬眠させる前に絶対にすること
亀を冬眠させる前には、必ずなにも餌をあげないで、腸の中の糞を全て出してあげることが大切です。
冬眠中に身体の中に糞が残っていると、糞が腐ってきて病気になったり、最悪の場合は死んでしまうこともあります。
冬眠のメリット・デメリットについて
亀の冬眠のメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 【メリット】
- 少しだけ飼育が楽になる(1ミリ)
- 【デメリット】
- 無事に冬眠させてあげることが難しい
- 最悪の場合は死んでしまう
亀の冬眠は意外と難しい
亀は冬眠をさせることで少しだけ飼育が楽になると思います。毎日エサをあげたり、水換えをしなくてもいいですからね。
そのかわり、亀が無事に冬眠をできているか毎日確認をしなくてはいけません。
水槽の温度が0℃以下になると亀が凍ってしまうし、何かの原因で亀が冬眠中に死んでしまうこともあります。
しかも、亀を冬眠させるための条件って意外とあるんですよね。
- 子ガメが冬眠できない(体力がないから)
- 元気がない亀は冬眠は無理(体力がなくて途中で死ぬから)
- 病気の亀が冬眠ができない(上記と同じ)
冬眠によって毎日の世話がなくなる代わりに、神経を使って冬眠の世話をしないといけません。う~ん、逆に大変になっているような…笑
結論:冬眠はしなくてもOK
私は亀を15年飼っていますが、一度も冬眠をさせたことがないです。
毎日元気な亀を見ながら世話したいし、「冬眠に失敗すると死ぬ」というリスクがデカすぎますからね。
野生の亀ならまだしも、家庭で飼育する亀に冬眠をさせる必要がそもそもないです。
亀を飼い始めた人や、冬眠の知識がそこまでない人は、亀に冬眠をさせないほうが良いと思いますよ。
このあたりは、亀の冬の過ごし方について【春がくるまでの世話の方法】で詳しく解説しています。
おしまい。