CG作成に興味があって、無料で使えるBlenderにも興味がある。でもBlenderって何ができるのかな?逆にできないことって何かな?
このような疑問に答えていきます。
現在の私はblender歴1年ほど。以下のような動画をYou Tubeに投稿している感じです。
そんな背景から、Blenderで出来ることについて話していきますね。
Blenderのできること10選!【ほぼなんでも出来る件】
まず結論からいうと、Blenderでは以下のことができます。
- モデリング
- スカルプト
- ノード編集
- アニメーション
- シュミレーション
- ライティング
- 合成やVFX
- モーショントラッキング
- レタリング
- 動画編集
順番に解説しますね。
できること①:モデリング
モデリング=CGソフトで物を作ることです。
コップやゴミ箱などの簡単な物から、車や未確認生物などの複雑なものまで、基本的になんでも作ることができます。
上記の画像は私が3時間ほどかけてモデリングした作品です。基本的にCG作成は、モデリングするところから始まります。
できること②:スカルプト
スカルプトもモデリングの一種です。ただし、粘土のようにコネコネして物を作れるのが特徴。
Blenderのスカルプトモードの初期画面は以下のとおりです。
左側にあるブラシから好きなのを選んで、真ん中のブロックにちょんちょんします。右側の筆(◯)は大きさを自由に変えられるので、細かなデザインのすることが可能。
モデリングでものを作るのが苦手という人でも、スカルプトなら粘土遊びのように物を作れるので、意外とオススメですね。
できること③:ノード編集
ノード編集とは、以下のように様々な効果のあるカードを線で繋げることをいいます。
モデリングした棒を金属の質感にしたり、画像を貼り付けてリアルな感じにしたりなど。また工夫次第では、以下のように少しホラー調の演出もすることが可能です。
できること④:アニメーション
アニメーション=モデリングした物を動かすことです。
やり方はとても簡単。以下のように、物にボーン(骨)と呼ばれるやつを、モデリングした物に埋め込んであげるだけです。
考え方は人間の骨と基本的には同じです。ボーンは大きさを自由に変えられるので、適切なサイズ、位置に作るのが重要。
できること⑤:シュミレーション
シュミレーション=「炎」「煙」「水」「風」「布」「破壊」「柔らかい感じ」にすることです。
例えば、風で揺れるマント、弾む野球ボール、バットで硬くて巨大なう◯こを破壊、ゴミ箱を燃やして煙がモクモク、などなど作れますね。
できること⑥:ライティング
ライティング=光の演出です。
Blenderでは様々なライトを使って、影や光の演出をします。
同じ部屋を作っても、外を明るくして昼間を演出したり、薄暗くして夕方ごとを演出したりなど。
上記の画像は、「ストットライト」と呼ばれるライトを3つ使用しています。これらを工夫することで、舞台上にいるかのような演出もすることができます。
できること⑦:合成やVFX
VFXとは「視覚効果」のことで、つまり、Blenderで作ったものを動画や画像に合成して、「スゲェぇっぇ!!」というものを作ることです。
論より証拠、以下の動画を見れば「VFX」がどんなものか分かります。
CGもVFXも、ほとんど同じようなものなので、深く考えなくてOKです。
できること⑧:モーショントラッキング
モーショントラッキング=動画の一部分を追跡する機能です。
テレビなどで、犯罪者の目元に黒い線がくっついてるのを見かけたことはありませんか?それがまさに、モーショントラッキングの機能ということ。
できること⑨:レタリング
レタリング=画像や動画に出力することです。
もし素晴らしい作品を作ったとしても、それを画像や動画にできないとしたら、何の意味もないですよね。
Blenderでは以下のように、画像や動画を出力できる設定があります。もちもん、mp4などの動画形式を出力することも可能です。
できること⑩:動画編集
あまり知られていませんが、Blenderでは以下のように動画編集もすることが可能です。
さすがに、何万円もする動画編集ソフトと比べれば劣りはしますが、動画や音声のボリュームの調整など、基本的な操作は何不自由なく使えます。
動画に出力するのもサクサクできるし、なにより、操作方法がCG作成の時と同じなのが嬉しいですね。
Blenderで出来ないことってあるの?
まず結論からいうと、ほぼ全てのことができます。
「できないことって…何かなぁ~」という感じ。
ただし、少しの工夫が必要
有料のCG制作ソフトでは、始めから「炎」や「電撃」などのエフェクトが用意されています。クリック一つですごい映像を作ることが可能。
Blenderにはそういう特典が付いていません。隕石が降ってくる動画を作るなら、炎から岩まで全てを一から作るし、電撃の場合も一から作ります。
ただし、BlenderやCG作成に慣れてくると、そういうのも簡単に作れるようになるので安心してください。
有料ソフトは年間に何万円も払う必要があるけど、Blenderの場合は一生無料で使える。仕事でCG作成でもしない限り、Blenderで必要十分だと個人的には思いますね。
Blenderの勉強方法
ここまで読み勧めた人のほとんどが、「早くBlenderやってみたいよ!どうやって使えばいいの?」と思ったはず。
以下に、Blenderの勉強方法を紹介した関連記事を貼っておきます。
Blenderのオススメの本
基本的に以下で紹介している3つの本を読めば、Blenderでなんでも作れるようになります。
インストールから初期設定、専門知識など、ありとあらゆることが網羅されているので、何もわからない初心者でも大丈夫です。
モデリングのコツ
Blenderに限らず、モデリング全般の上達方法を紹介しています。
おまけ:Blenderの難易度
最後におまけとして、Blenderと他のソフトの難易度を比べた記事を貼っておきます。Blenderをやると決めた人は、特に読まなくてもOKです。
おしまい。